先日放送されていたボンビーガールで間借りしてミニ割烹を開業するガールさんの特集を見ていて思ったのは、ビジネスを楽に成り立たせようと思うと売上だけではなく、経費(そのビジネスを継続するためにいくらかかるのか?)を意識して始めないと大変なことになるということ。
もちろん『こんなことを仕事にしたい』といった夢や希望も大切ですが、毎月赤字になってしまってはそのビジネスを長期間続けることは不可能です。
今回は、将来開業や独立をしたいと考える方に向けて、せっかく始めた事業を潰さないために知っておきたい利益と経費についてのお話をします。
オリジナリティやスキルで利益率を高めよ!
番組でも、飲食店の家賃は売り上げの10%程度が理想などと言われていましたが、飲食店の場合、その家賃に加えて、食材費やアルバイトを雇うなら人件費なども発生し、年商数千万円の飲食店オーナーの収入が新卒の会社員以下ということも珍しくありません。
そうならないためには、『週何日、何時間ずつ稼働して、どの商品を何個売れば、いくらの利益が残るのか?』を正確に見積もり、自身の生活費など必要最低限の資金をきちんと残せるような計画を立てることが最初の一歩になります。そして、その商品を売るために必要なコストを削減するか、より多く売ることによって、より多くオーナーである自身の手元に残るように計画を見直していきます。その時に注意すべきなのは、単に利益率が高いだけのビジネスにならないようにするということ。お金を払って期待していた質ものもが手に入らなければ、顧客は満足せず、リピートしてくれません。そうすると集客で苦労することは目に見えているため、『原価率を低くしても、お客さんが満足してくれるだけの何か』を加える必要が出て来ます。
例えば、ちょっと高くても、めちゃくちゃ美味しくて、そこでしか食べられない何かがあれば人はそのお店に足を運びますよね!?たとえその商品の原価率が20%程度だったとしても、例えば見た目や味が他にはないものなら、人は並んででもそれを買い求めるでしょう。実際に、インスタで映えると言われているスイーツや少し前に流行ったタピオカなどもそんなに原価は高くありませんし、実際の原価と顧客満足度が必ずしも比例しないのは事実です。もちろん、良い材料を使うことで質を上げることも可能ですが、そうなると原価率が高くなり、また自分の首を絞めてしまうので、その何かは、あなたのオリジナリティや特定のスキルなど、極力お金がかからないものにすることがお勧めです。
ネット上で完結するビジネスは利益率が高い
実際に、私が独立して行っているWEBコンテンツの制作事業は、基本的に文章や画像のデータを納品して、クライアントからお金をいただいているため、ほとんどの仕事がネット上で完結しています。店舗があるわけでもなければ、人も雇っておらず、材料費もほとんどかからないため、経費は非常に少なく、その利益率は80%程度です。
しかも、自宅兼オフィスの賃料や光熱費など、普通に生活していてもかかる費用(家事関連費)を除けば、サブスクで利用しているソフト等の利用料と事業用の電話番号のために契約している格安simスマホ代、シェアオフィスの利用料で、毎月合計2万円強の出費があるのみなので、会社員時代のお給料と同じくらいしかまだ稼げていませんが、その程度の売上でも十分ビジネスは成り立っていて、会社員時代と同程度の生活レベルを維持できています。
実店舗型のビジネスも、お客さん一人一人の喜ぶ顔が見えるなど、1人家で仕事をする私からするとうらやましいことも多いですが、利益率が高いということは、無理して働かなくても良くなるため、もし、あまり利益率が期待できないビジネスをやりたい場合には、私が行っているようなネット上で完結する利益率が高いビジネスと掛け合わせてみるのもお勧めですよ。