50万円の貯金がないと人生は簡単に詰みます

お金は使ってなんぼと言われていますし、使うべきタイミングがあるのも事実です。しかし、今、あるだけ使ってしまっていた人たちが猛烈に後悔する事態に見舞われています。

健康なのに仕事がなくて働けなくなったり、収入が減ってしまったりしている人も多く、政府の保障も十分とは言えない状況の中、貯金をしてこなかったことが原因で落ちなくてもいいところまで落ちてしまっている人が続出しています。

そうならないために、一人暮らしをしている方であれば、最低でも50万円は貯金しておかなければならないというのが私の考えです。

今回は私がそのように考える理由と50万円貯めるためにすべきことについてお伝えします。

50万円も貯金のない若者が大多数

金融広報中央委員会が行った「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」によると、金融資産を保有していない世帯を含む金融資産保有額は、20代の単身世帯で平均106万円(中央値5万円)だそうです。

※20代で数千万円、数億円の金融資産を持っている人が平均を大きく引き上げてしまっているため、今回はより実態に近い中央値を参考にして考えます

中央値の金融資産5万円では、給料日前になるとお金がないと言っている状態に他なりませんが、20代で一人暮らしをしている多くの人がその状態にあるという衝撃的な結果です。

50万円の貯金が必要なのは住宅確保のため

私が、最低でも50万円の貯金が必要だと考えるのは、住宅を確保するためです。

50万円という金額の根拠は、家賃が5万円で一人暮らしの人であれば、家賃以外に食費、光熱費、通信費など、どんなに節約しても3万円程度ないと最低限の生活はおくれないため、節約して何とか生きていける半年分の生活費を目安に計算したものです。そのため、もっと家賃が高い方は、貯金すべき金額も大きくなります。

住居費をベースにしているのは、住むところを失うということが、人生転落のきっかけとなることが多いためです。

皆さんも、アパートの更新料や入居するための敷金礼金がなく、住むところがなくなってしまったことがきっかけで、住所がなければまともな仕事も探せないため、人生転落してしまったといった話は聞いたことはありませんか?

私は、少し前まで不動産会社に勤めていたため、初期費用が出せないため住むところを選べない人や、家賃滞納によって強制退去となる人、夜逃げする人などを、一般の方より身近なところから多く見てきました。

また、コロナ禍で収入が減り、もっと安いところに引っ越さないといけないといった声も多く聞いています。

しかし、家賃を1~2万円下げる程度の引っ越しはお勧めできません。引っ越すには、仲介手数料や前家賃、敷金礼金、鍵交換費用、物を運ぶ費用など、最低でも家賃2~3ヶ月分の初期費用はお金がかかるためです。

例えば、収入が減ったので、家賃7万円の住まいから、5万円の住まいに引っ越そうと考えたとします。7万円の家賃を1年支払い続けた場合にかかるのは82万円ですが、5万円の家に引っ越しても、1年分の家賃(60万円)+引っ越しにかかる費用がそれ以上になることも珍しくありません。

もちろん、その5万円の家に5年、10年と住み続ける覚悟があるのであれば、引っ越せばよいですが、また今くらいの家に住みたいと思うのであれば、生活の質だけ下がって、ほとんどお金の節約にはならないので、やめておいた方が無難です。

そうやって引っ越さなければならない危機も、半年分の生活費程度の貯金があれば、1~2年状況が良くなるまで待つという選択が出来るという意味でも、最低50万円の貯金は必須なのです。

新しいチャレンジをするためにもお金は必要

収入を上げるために何らかのスキルを身に付けたいと考えた時にも、貯金が50万円あれば、挑戦できることの幅が広がります。

パソコンや本を買ったり、スクールに通ったりするお金以外にも、時給1000円で働いている人なら50万円で500時間分の時間をつくれますし、自己都合で退職してから失業保険受給までの3ヶ月をそのお金を使って乗り切ることも可能です。

しかし、その50万円すらなければ、すぐにお金を得られることや簡単に雇ってもらえることを第一条件に仕事を探すしかなくなってしまいます。

自分の可能性や選択肢を狭めないためにも、50万円というのは必要最低限な貯金額なのです。

簡単にお金を貯める方法

今回紹介する方法は全て私が過去に行ったもので、どれも難しいことではありません。

今、半年分の生活費程度の貯金がないという方は是非実践してみてください!

①支出を正確に把握しよう

お金がないと言っている人の多くが、何にいくら使っているのかを把握していません。

私もどちらかというとどんぶり勘定な方なので、ずっとやり続けるのは難しいと感じていますが、数ヶ月間であればだれでもできます。

お勧めなのは、原則キャッシュレスにする方法、もしくはすべて現金にして、月に1回しか出金せず、1週間や10日ごとの予算分のお金だけを財布に入れておく方法です。

キャッシュレス決済を利用すると、自動でグラフ化されるものもありますし、カード類を封印すると、否が応でも残金が気になります。

②頼れる親がいるなら頼ろう

一人暮らしで一番大きいのは住居費ですので、もし親に頼れる状態なのであれば、頼って実家にしばらく住まわせてもらうことが一番の節約になります。

私も1年半だけでしたが、社会人になってからも実家に住み続け、当時は手取り17万円程度しかありませんでしたが、それでも1年半で200万円近く貯めることに成功しました。

私の場合はこのお金があったから、仕事を辞めるという決断ができたので、50万円+新しく家を借りるための費用が貯まるまでは、親に口うるさく言われる程度であれば、多少の我慢をしてでも実家に居座ってお金を貯めることをお勧めします。

③シェアハウスを利用しよう

私が、独立するために必要な資金を貯めるために利用したのがシェアハウスです。

共同生活は大変な部分ももちろんありましたが、背に腹は代えられません。

シェアハウスの良いところは、とにかく生活費を安く抑えられること。

初期費用も退去費用も数万円程度で、家具家電もそろっているの物件が多いため、今ほとんど貯金がなくても引っ越せます。

こちらでも、約2年で200万円ほど貯金を増やすことに成功し、そのおかげでフリーランスになる決断ができました。

実家には頼れない、実家から勤務先が遠いなどの理由がある方は是非検討されることをお勧めします。

 

 

 

 

 

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